小さなもみじの物語

2014 年 1 月 25 日 土曜日

   冬休みが終わり、しばらく家庭で過ごしたこどもたち。それぞれに大きくなって、言葉も増えて、とても成長を感じています。久しぶりにあう友だちに、Aくんは指をさして見つめ、Bちゃんは「あ、あ」と友だちと職員の顔を交互に見て、嬉しさを伝えていました。
   先日、保育園の周辺を散歩しました。子どもたちにとっては、手をつないで長い距離を散歩をするのは、楽しいけれど、大変です!Cちゃんは、私と、Dちゃんの間で、両手をつないでいました。しかし、しばらく行くと、突然、首を振って「イヤイヤ」の表現をしました。何がイヤなのか聞いても、首を振るばかり。そこで、手をつなぐ順番を変えました。私、Dちゃん、Cちゃん。すると、すっと、手を握り歩き出しました。両手をつないで歩くことが、少しCちゃんにとっては大変だったようです。やっと一人で歩くことに慣れてきたCちゃんにとって、両手とも手をつなぎ、そして、それぞれの繋ぐ位置も異なるため、バランスを取ることが、どうしても難しかったのです。そして、Cちゃんは、片手ならば問題ないと、スタスタ歩き、植物や建物、猫、走っていく新幹線などを注意深く見ながらその後の道のりを楽しみました。つかまらずに歩けるようになり、少しずつ脚力がついてきた時期のCちゃん。歩行が安定するまで、もうしばらく、遊びや生活の中で歩くことや、足を使った遊び、ダンスなどを重ねることで、さらにバランスが取れるようになっていきます。この日のCちゃんは、両手を繋いでバランスをとることよりも、まず歩行に意識を集中させたかったのでしょう。手を繋いで歩きながら、お友だちと楽しめるようになるのも、もう間近なCちゃんです。
   みんな、工事現場のクレーン車を見たり、街角にいる猫を見たり、飛行機を眺めたり、気になる植物を触るのがとっても大好きです。そして、この散歩を通して、散歩というものは子どもたちには大冒険なんだ、と感じながら歩いたのでした。
   これからも、生活の場面を通して健康づくり、運動機能の発達を促しながら、また、さまざまな場所に散歩へ出かけ、歩行やバランス感覚を養い、友だちと手を繋ぐことで安全を守りながら、一緒に楽しく過ごしたいと思います。そして保育園の中だけでは感じられない、季節の移り変わり、におい、風景を、友だちや保育士と共に五感で感じられるようにしていきたいと思います。今後も、どんな大冒険が一緒にできるのか、楽しみです!

和泉 正明

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2014 年 1 月 19 日 日曜日

先日おやつの前にこんな光景が見られました。

 私が子ども達の口拭きをお湯で濡らししぼっていました。すると、何も声を掛けていなかったのにA君が机にひとまとめに置かれていたエプロンを1つずつ取って椅子の背もたれに掛けていました。その姿を見た別の子ども達も、他のテーブルのエプロンを手に取って椅子に掛けてくれていました。普段保育士が椅子に掛けている事があり、それを見て自分でやろうという気持ちが芽生え、自ら手伝ってくれていたようです。

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 また、別の日にもデザートのヨーグルトを配るお手伝いをB君にお願いすると、同じグループのお友達に1つずつ配ってくれました。全部配り終えると「つぎは?」と言って自分が配ったという事にとても満足していたようでした。
 少しずつ色々な事を理解し、身の回りの事も自分でできるようになってきたあひる組の子ども達。「自分で出来た」「誰かの為に何か出来て嬉しい」という気持ちから自信を持ち、自分の存在を確認しているのではないかと思います。その経験からどうやったらうまくいくのか?と考える力も身についていきます。
 子ども達のお手伝いは、時間に余裕がない時には、大人がやった方が早いのに…と思う事もありますが、子ども達にとっては遊びと同じ事なのかもしれません。そう思うと、失敗しても上手くいかなくても安全で出来る範囲の小さな事からお願いしてみるのも良いかもしれません。
 少し手伝ってもらった後に子ども達にお礼のことばを伝えると恥ずかしそうにしながら、笑顔を見せてくれています。大人でも「ありがとう」「助かったよ」と声を掛けられると、とても嬉しい気持ちになりますよね。子ども達にも同じ気持ちを感じて欲しいですね。大きくなって、この時期の事は覚えてないと思いますが、小さな1つ1つの出来事が子どもの心に積み重なり残っていくのではないでしょうか。

中川 智香子

2014 年 1 月 12 日 日曜日

 9日に木月保育園は、地域の方々もお呼びして「伝承遊び」を行いました。コマやめんこ、福笑いなど昔ながらの遊びを大人から子どもまた、子どもから子どもへと伝承していき、みんなで参加しました。特に“わらべうた”では、それぞれのクラスでいろいろなものを子ども達に伝えていたので、一番馴染楽しんでいたように感じました。りす組でもわらべうたはとっても人気で、一度教えるとその日一日中口ずさんでいたり、日常生活あらゆる場面で耳にする程です!!
 その中でも?おじいさん~おばあさん~なにくってかがんだ えびくってかがんだ?という【役を交代する】という目的で行うわらべうたが人気で子ども達もよく口ずさんでいます。みんなで円になって真ん中に一人か二人入っておじいさん・おばあさん役。このお友だちは杖を持って腰をかがめて歩き、歌が歌い終わったところで目の前にいたお友だちと役を交代するというものです。
 ある日。おままごとをしていて「○○ちゃんおばあさんやってね」なんて言葉が聞こえると自然と他のお友達が?おじいさん~おばあさん~・・・?と歌いだしみんなで気付けば歌って笑って。。。という姿が見られました。
 わらべうたは、言葉の言い回しはその地方の風習や遊びによって多少違っていますが、日本語の持つリズムや2拍・4拍といった歌のリズムは同じなのでいつの時代に受け継がれても親しみやすく覚えやすいようです。その為か、子どもにとっても新鮮で言葉の意味がわからなくても、仕草も含めてついやってしまうものなのかもしれません。
 この“わらべうた”は、体全体を使って行う事により運動機能を高めたり、人との関わり方・ルールなど、発達に合わせたものを伝えていく事で学んでいけるようになっているのですね。昔からの遊びが今も受け継がれているのは、役割を与えられたり、関わって遊ぶ事で心と心が触れ合い、温かみや懐かしさを感じることが出来るからだと感じました。それだからこそ、子ども達も馴染やすいのですね。

市川 めぐみ

2014 年 1 月 5 日 日曜日

 新年明けましておめでとうございます。今年は午年ですね!馬のように颯爽と走り抜ける1年にしたいですね。今年もよろしくお願いします。

 2014年が始まり、いよいよ来週からりす組さんが幼児組にやってきます。ぞう組さんはお昼寝がなくなり、小学校への準備が始まります。新しい年が来ると共に、移行が始まると今年度も残りわずかだなぁと感じます。

 ぞう組さんには6月くらいから朝、ちびっこ先生としてりす組に遊びに行ってもらったり、11月からはお当番としてお昼に配膳、寝かしつけをやってもらったりと、年長児の自覚を持って小さい子に優しくできるよう機会を設けてきました。意欲的に取り組んでくれて、「◯人寝たよ!」「大変だった。疲れた~」と話してくれます。
 時には先生のようにうさぎ組さんに絵本を読み聞かせてくれたり、朝の会の場所に手を引いて連れて行ってくれたりと、自然と優しくなってきました。そんなぞう組さんを見本とし、きりん組さんの中にもうさぎ組さんの面倒を見てくれる子が増えてきています。

 ある日、朝の会のときにうさぎ組のAちゃんが自然とぞう組のBくんの足の上に座りました。少し足の上に乗り痛そうな座り方でしたが、Bくんは困ったなぁ、仕方ないなぁ、という顔をしているだけで何も言わず、AちゃんはBくんの膝の上でニコニコしています。またある時、ぞう組のCちゃんの膝の上にまたAちゃんが座っており、Cちゃんは優しく包み込むような形で座らせてあげていました。Aちゃんはニコニコしながら完全に体を預けています。Aちゃんにとって大好きなお兄ちゃんお姉ちゃんはまさに安全基地!ホッとするスペースだったようです。

 このような経験をした子どもたちは、さらに自分より下の子どもたちに自然と優しくできるようになります。年上のお兄ちゃんお姉ちゃんにしてもらったことは、いつかそれを自分がすることが当たり前となり、受け継がれていくものだと思います。最近では少子化により一人っ子の子どもも多い中で、このような異年齢の関わりが自然とできることが保育園の役割でもあると感じています。日頃から子どもたちが下の子との関わり方を知っていけるよう、また、良い見本となるような関わりを私たち保育士や大人も心がけていきたいと考えさせられた出来事でした。

森田 淳子