園長日記

2013 年 6 月 28 日 金曜日

 6月から幼児組のお部屋に師親会から頂いた積み木が登場しました。この積み木は出す準備をしている時から子ども達は興味津々でした。出した途端、あっという間に大人気になりました。連日大盛況で、もともと積み木が得意だった年長の男の子はもとより、きりん組やうさぎ組の子ども達も毎日顔を出すようになりました。
また、今回出した積み木は形の同じものだけなのですが、積み木とは別に木製のお人形や動物を一緒に出しました。すると今まであまり顔を見せなかった女の子の姿も目にするようになり、人や動物の積み木を使いながら、ごっこあそびをして遊んでいます。
 もともと積み木は使い方やルールがほとんどないので、それぞれの発達にあった遊び方で遊ぶことが出来ます。無造作に積む遊びから複雑に積みあげる、また人形などを使って物語を楽しむ等、様々な遊び方があります。
 新たに出してからまだ1ヶ月ですが、どんどん上達しています。更に上手に作る子のマネをしているうちに益々上達してきているようです。より高度な作品もすぐに登場するかもしれませんね。

(おたよりの続き)
 昔から人気のある「積み木」の魅力について、以前読売新聞に書かれている記事を見ました。NPO法人日本グッド・トイ委員会のおもちゃコンサルタント、石井今日子さんは「飾りのないシンプルな形だからこそ、逆に様々な遊びに使えるのです」と話をしています。また、東京・北青山にある「クレヨンハウス」のおもちゃ売り場担当、小島ちふみさんは、「木の手触りや香りも積み木の魅力です。手のひらにのせると、しっかりとした重さを感じます。木の魅力を味わいながら遊んでほしいです。」と話していました。
 積み木は木月保育園では昨年ごろからとても人気が出てきて、今では毎日多くの子ども達が遊んでいます。そのような情景を見ながら時々保護者の方に質問されることがあります。それは我が子が「同じおもちゃばかりで遊んでいて、大丈夫なのだろうか?たまには違う遊びもしたらいいのに・・・。」と。時には「先生から違う遊びに誘ってください。」との要望も・・・。
 積み木には遊び方が決まっていない分、積み木を使って作れるものは無限にあります。しかも、とても単純なものから、大人でもなんとか作り上げることが出来るほどの複雑なものまで作れます。だから飽きることなくいつまでもやっているのですね。
 子どもが遊びに飽きる大きな理由はそのおもちゃが簡単すぎる時もしくは難しすぎる時です。たいていの場合、子どもはそのおもちゃで遊んでいると次第に慣れて、簡単になってきます。そのような時に子どもはおもちゃに飽きるのです。しかし、そのおもちゃが簡単なものだけでなく、難しいものも作れるようならば子どもは飽きなくなります。すなわち、子どもの習熟に合わせて、そのおもちゃが活用できるようであれば、子どもは飽きずにいつまでも遊ぶ事が出来るのです。その代表的なおもちゃが「積み木」なのです。
 一見大人が見ると毎日同じものを作っているように見える積み木やブロックも、実は段々と高度なものになってきているのかもしれませんね。子どもの成長をしっかりと見守ってあげることは難しいですね。(;_;)

良いおもちゃについて7月15日ごろ載せます。

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2013 年 6 月 15 日 土曜日

 先日の「視線追従行動」を、人はなぜするのでしょう?千住淳さんは「社会脳の発達」の中で、こう言っています。「ひとつの重要な機能として考えられているのは、社会的学習です。それは新しいものの名前を学ぶためには、大人の口から発せられる言葉(名前)と、名前が指し示すものを結びつける必要があります。しかし、環境の中にはさまざまなものがあるため、言葉がどれを指すのかを判断するためには、さまざまな手掛かりが必要となります。乳児は、こういった言語学習を行う際、言語学的な規則や統計学習など、さまざまな計算を行っていることは知られていますが、そういった手掛かりの一つとして、発話者の視線が使われている」ということです。乳児がどのように学んでいるのかがよく分かりますね。乳児の頃の社会的学習メカニズムは、自分に注意を払い、積極的に色々なことを教えてくれる、両親や祖父母、そして、保育園の先生などから学習するという機能に特化していると考えることができるようです。
 しかし、乳児が視線を読む対象は、常に自分のことを気にかけ、丁寧に教えてくれる大人ばかりではありません。実際の現場では、わかりやすい、丁寧な言葉や目の動きをしてくれる相手ではなく、相手が何かに気が付き、とっさに動かす、かすかな動きを理解をして、視線から相手の行動を読むということをしているのです。この場面で重要なポイントを千住さんはこう考えています。「相手の視線が何を指し示しているのか、という視線方向に関する理解だけでなく、相手が何を見ているのかという“見る―知る”という心の働きに関して理解する能力です。」
   このように赤ちゃんは色々な情報を視線を通して吸収し、成長していきます。凄いですね。たくさんの大人と関わることで、学んでいけるということは、小さい頃から保育園という社会を経験することがとても大切だということなのですね。