園長日記

2012 年 1 月 15 日 日曜日
 イタリアの主食はパスタですが、離乳食はパスタを柔らかくつぶしたものかというとそうではなく、離乳食ではパスタそのものは使わないようです。パスタの原材料となるデュラムセモリナという粉をミルクに混ぜ、加熱したものを離乳食としています。そして、次第にこれに野菜を混ぜ、パルメザンチーズで仕上げたものに変えていくようです。この粉は、フランスでも離乳食に用いるようですが、仕上げに砂糖やシナモンパウダーを使います。インドでもミルクで炊いたお粥が用いられますが、そのお粥には砂糖をたっぷりと入れたり、サフランやアーモンドパウダーも使われます。中国では、米粉からつくられるビーフンのお粥に、赤ん坊が食べても大丈夫な漢方が入れる事もあるそうですし、韓国では、お粥はゴマ油で米を炒めてから作るのですが、そこに野菜や肉などを入れたり、赤ちゃん用のチヂミや魚の缶詰なども入れたりします。また、水洗いをするのですが、大人でも辛いと思うキムチを赤ちゃんにも与えるといいます。  このように見てみると、香辛料が国によってどの国でも基本は同じ様ですが、香辛料関係はお国柄が出るようです。違うというよりは、日本で言われる「薄味を基本とする」「調味料は使わない」「辛いものは与えない」というようなことはあまり意識にないようです。それよりも、親が普段からどんなものを食べているかに関係しているのです。母親が食べたものが、赤ちゃんも羊水を通して味わっているからのようです。赤ちゃんは、国によってそれぞれの味覚が、生まれつき備わっているようです。
2012 年 1 月 1 日 日曜日
 皆さん明けましておめでとうございます。今年もこの日記が皆様の子育てに役立てるようがんばって書いていきたいと思っておりますので、暖かな声援をお願いします。  ところで皆さんはどのようなお正月を過ごされましたか?家族水入らず、実家に帰られてのお正月、寝正月等ありますが、皆でおせちやお雑煮を囲んで食べることが、子どもの成長にとても重要だということはご存知でしたか?特に赤ちゃんにとっては年齢や世代の違う人と触れ合うことで、前頭葉が活発に働き、大勢の人の仕草や行動を模倣するといわれています。園では最近0歳児と1歳児が同じテーブルで食事をするようになり、おやつの時間は年長児がお手伝いに来ています。お互いが良い刺激を受けながら共に関わっています。目に見えないところで赤ちゃんはしっかりと模倣しながら育っていきます。大人も子どもに負けないように、良き手本とならなくてはいけませんね(^ ^;) (おたよりのつづき)  離乳食期の子どもをもつ親として「どのようにあげると子どもはよく食べてくれるのか」ということが大きな課題です。何時間もかけていろいろと工夫してやっと作った離乳食でも、赤ちゃんは顔をそむけ食べようとしてくれないことがあったり、簡単に手で払いのけ、茶碗をひっくり返してしまうことがあり、頭に来そうになることもよくあるようです。普通食になると、次第に子どもは味覚について好みがはっきりしてきて、その好みは、一緒においしそうに食べている他者の食行動により影響を受けることが知られています。しかし、離乳食を食べている赤ちゃんの場合は、他の人の食事をどのように感じているのでしょうか。自分の好みに影響する他者の「おいしそう」か「おいしくなさそう」というような反応をどのように受け止めるのか、また、いつ頃から影響してくるのでしょうか。  当然、赤ちゃんは他の人が食べているのを見て何かしらの反応はするようです。それは、鏡のように模倣するといわれるミラーニューロンという脳神経細胞が作用します。ミラーニューロンの働きとして、赤ちゃんが以前食べたことのある味を、他人が食べている姿を見て食べたときと同じような反応をすることはわかっています。これらの反応から、食事場面による乳児の社会的認知発達が行われていくことが、最近再認識され、一緒に食べる、みんなで食べるということの大切さから、もう一度、子育てをする側の視点から、離乳食期の子どもをとりまく食事時の社会的環境について考える必要があるようです。  他者と離乳食を食べるということは、味の好みに影響するだけでなく、食材や料理法も影響していると思います。そうすると、離乳食の食材や調理法の国による違いが、その後の食生活に影響してくるということは容易に想像できます。日本での離乳食の中心は、ご飯を柔らかくしたものですが、それは普段米飯という食生活からくるものですが、各国ではどのような離乳食なのでしょうか。                                          平成24年1月15日ごろ世界の離乳食について載せます