園長日記

2010 年 6 月 26 日 土曜日
 昨年から幼児組ではいつでも鍵盤ハーモニカを弾けるように、師親会でホース部分を購入してもらいました。最近は鈴やトライアングル等の打楽器も登場し、益々人気の遊びになっています。また、乳児組でも太鼓や電気式のピアノ等、子どもが触れると音の出るおもちゃを置いています。これは、音楽に対して興味を持ち、豊かな心を持ってもらいたいと思い置いています。  一方、テレビでは早期教育がブームのようで、発表会などで、かなり高度なテクニックを駆使して演奏することを目指す園も少なくありません。小学校に行けば子どもたちの発達に合わせて、演奏する楽器が各学年に振り分けられているのにです。早くからみっちり仕込めば良いのでしょうか?上手な演奏よりももっと大切にしなくてはいけないものがあると思います。小学校の音楽の学習指導要領にはこのように書いてあります。

(おたよりの続き)  小学校の音楽の学習指導要領の一番目に挙げられている目標は、「楽しい音楽活動を通して,音楽に対する興味・関心をもち,音楽経験を生かして生活を明るく潤いのあるものにする態度と習慣を育てる。」です。まず、音楽活動とは、楽しいものでなければなりません。音楽活動が楽しいからこそ、音楽に対して興味を持ち、関心を持つのです。すべての学問の始まりは、「興味」「関心」なのです。そこから意欲がわいてくるのです。鍵盤ハーモニカもその他の楽器も演奏するのは、決してそれらの楽器の演奏家となるためではないのです。それによって、生活を明るく、潤いのあるものにするわけですから、我慢をしながらつらい練習するのは、もっと大きくなった高校生以上でするようなことのような気がします。嬉しそうに鈴や太鼓をたたく子ども達の姿を見ながらそう思います。                                   次回は7月15日ごろ載せます。 img_0060

2010 年 6 月 12 日 土曜日
 子どもが自ら育つ力を信じることが大切だと言うことは先日書きましたが、子どもが自ら育つにはそれにふさわしい環境を大人が用意する必要があります。例えばハイハイをするようになった赤ちゃんには少し凹凸のあるクッションのようなものを用意したり、おもちゃを用意したりです。しかし、何より大切なのは人です。自分の意思で移動が可能になってくると、絶えず未知のものとの出会いがあります。すると不安や恐れを感じて振返る時があります。その時、近くにいて、「大丈夫だからやってごらん」と優しく声をかけてあげることが大切なのです。そうすることにより自分は大切にされているという実感がわきます。絶えず自分を見守ってくれていることが、自他への信頼の基盤を作るのです。このような大人との関わりが「根拠のない自信」(無条件の愛を感じること)を育むのです。  先日行った研修で面白いアンケート調査がありました。それは、日本と中国の大学生を対象とした調査で、いくつかの質問をするのですが、その1つは「あなたはお母さんの匂いを覚えていますか?」もう一つは「あなたはお母さんに添い寝をしてもらいましたか」という質問です。どちらも結果を見ると日本も中国も全く同じ結果が出て、「母の匂い」や「添い寝の経験」はどちらもあると答えた人は皆、何事にも意欲的で感動もよくして、将来への希望や夢を持ち、創造性にもたけていたという結果が出たそうです。  最近「子どもとどう関わって良いのか分からない」「どうしたら子どもが喜ぶのだろうか」等の声を聞くことがあります。長い時間はいりません。親の都合や期待を押し付けるのではなく、しっかりとお子様を見つめ、子ども自身が育つ力を信じ、寄り添ってあげて下さい。そして、「根拠のない自信」をいっぱい付けていきましょう。