園長日記

2010 年 1 月 29 日 金曜日
先日、2歳児が2階のお部屋に上がってきました。これは4月に向けてお部屋の環境に慣れるためです。今までよりも広いお部屋は不安な面を持つ子もいますがとても魅力的でもあります。前よりも自由に使える遊びが増えるからです。園では自由遊びの時間ではどんな遊びをしても良いことになっています。しかしそれは何でも自由と言う訳ではありません。そこにはルールがあります。その一つは「人の邪魔をしない」と言うことです。自由な時間だから、何をしても良いのではなく、自分が自由と言うことは、他人も自由と言うことなので、他人の自由を奪うことはしてはいけないということです。まだまだ理解をするのが難しい年ですが、上の子を見て習いながら少しずつ快適に過ごしてもらいたいと思っています。 おたよりの続き 人が関わるとき、そこでは必ず、それぞれの存在がぶつかりあいます。園児を見ていると、2歳児くらいからその葛藤が見られます。自分で好きなことをやりたい、しかし、隣にもほかの子どもがいることを積極的に意識し始めるのです。そのときに、「自由」と「規律」を学び始めます。この「自由」という言葉は、「フリーダム; freedom」と「リバティ; liberty」の2つの語がありますが、その意味合いは微妙に異なっています。フリーダムのほうは、束縛や拘束がなく義務を免除された状態をさし、「しなくてよい」という意味合いの自由です。一方リバティは選択や行動・発言の権利が保障された状態をさし、「してよい」という自由です。いろいろな英語を日本語に訳したのが福沢諭吉だと言われていますが、彼は、この一方のリバティを訳するに際して、仏教用語にあった「自由」という日本語に当てはめたのです。ですから、「掃除をしない自由がある」という使い方は、本当はおかしいということになります。  最近、自由のはき違いということが言われていますが、福沢諭吉は、自由をどのように考えていたのでしょう。次は2月15日ごろ載せます。
2010 年 1 月 15 日 金曜日
最後は「朝ごはん」です。人の体は、明け方一番体温(基礎体温)が低く、朝ごはんのエネルギーで体温を上げることによって、脳の働きが活発になり、学力も向上すると言われています。ちなみに、遅刻する子どもは朝食を食べておらず、学力も伸びないというデータが出ています。数年前の読売新聞に医学博士の米山公啓さんがこんなことを書いています。 「脳はとても食いしん坊な臓器です。体の中では、体重の2%の重さしかないのに、エネルギー消費量では18%も占めています。脳の唯一のエネルギー源はブドウ糖ですが、脳はブドウ糖をためておくことができません。常に血液中からブドウ糖を補給してもらわないと駄目なのです。脳はエネルギーとして、1日120グラムものブドウ糖を必要とします。糖にはいろいろな種類がありますが、脳のエネルギー源になるのはブドウ糖だけです。驚くことに、血液中にあるブドウ糖の何と50%が、脳によって消費されているのです。ブドウ糖は主に体の中で、ご飯やパン、めん類などのでんぷん質の食物からつくられます。ご飯やパンを食べて30分くらい経つと、血液中のブドウ糖(血糖)はピークになり、次々と脳に送り込まれていきます。脳に供給されずに余ったブドウ糖は、肝臓にグリコーゲンとして備蓄され、必要に応じてまたブドウ糖に変換されます。しかし、この蓄積も12時間が限界なので、血糖値は一日のうちで朝食前に最も低くなります。つまり、朝起きたとき、脳はすでにエネルギー不足に陥っているというわけです。何も食べないで学校へ行けば、脳が働かないのも無理はありません。」  では、朝食に何を食べれば良いかと言うと、一番のおススメはカレーです。朝からカレーと思われた人もいるかもしれませんが、カレーを東洋医学の立場から10年ほど前から実験を重ね、体への効果を調べてきた日本薬科大教授の丁宗鉄さんはこう言います。 「実験の結果、最も劇的な効果があったのが脳の血流量だった。脳の血流量が増えると酸素が脳に行き渡り、脳が活発に動き出す。個人差はあるが、集中力が高くなる人もいるという。交感神経と副交感神経が切り替わる朝に食べるのが効果的だ。受験生にもおすすめです」その反面、夜カレーを食べると、人によっては活性化されすぎて寝られなくなることもあるといいます。ちなみに、辛すぎるカレーは実は邪道で、辛さの元の唐辛子には一時的な効果しかなく、他のスパイスは、子ども向けのマイルドなカレーでも十分効くといいます。 「早寝・早起き・朝ご飯」子どもの成長にはとても大切なんですね。皆さんも是非実践してみてください。
2010 年 1 月 1 日 金曜日
 皆さん明けましておめでとうございます。今年は穏やかな空の正月になりましたね。「一年の計は元旦にあり」といいますが、どのようなお正月をお過ごしでしょうか?「この時ばかりは」っと朝寝坊をしている人も多いのではないでしょうか? 「早寝・早起き・朝ごはん」この言葉を皆さんも一度は聞いたことがあるかと思いますが、「早寝・早起き・朝ごはん」の言葉には科学的根拠があったことをご存知ですか?「脳トレ」などで最近注目を集めている脳科学と言う分野があります。その脳科学では最近研究が進み子どもの発達に関するさまざまなことが分かってきています。その研究の中で「早寝・早起き・朝ごはん」もとても重要だということが分かり国のかかげる運動として行われるようになったのです。(別紙参照)それではこれらがなぜ重要なのかを見ていきましょう まず早起きは体内時計と関係してくるそうです。  人の生体時計は25時間であることはご存知かと思いますが、朝の光を浴びることにより脳が目覚め、一日のリズムである24時間に調整できるのです。私たちは昼行性の動物であり、午前中に一番脳が活発に働いています。遅くても午前7時30分までに起きることが大事です。ちなみに最も遅くまで寝ている年代は2歳児(59%)であり、保育園等に行って初めて生活リズムがつくという傾向にあるそうです。  朝はカーテン開けから始めましょう。 ≪おたよりの続き≫ 次に早寝はホルモンの分泌に関係してきます。  第一に成長ホルモンという物質があります。成長ホルモンは骨の伸長や筋肉の成長に左右するといわれており、成長にはとても重要な物質です。この成長ホルモンは午後11時から午前2時に最も分泌されるといいます。しかし、深い睡眠でないと十分に量を分泌させることが出来ません。そう考えると8時から9時ごろには布団に入らなくてはいけません。  第二にメラトニンという物質があります。ガンを防ぐ効果があると言われるメラトニンの分泌量は1歳から5歳までの時期が最も多いそうです。1歳から5歳を「メラトニンシャワー年齢」とも言い、健康な身体を作る大切な年齢になっています。このメラトニンはそもそも成長を抑える物質と言われ、真っ暗になると出てきます。ですから、成長ホルモン同様十分分泌されるには早く寝なくてはいけないのです。ではなぜわざわざ成長を抑える必要があるのでしょうか。それは成長は心と体のバランスが必要だからです。心だけ育って体が育たないのも心配ですが、現代の子どもを見てみると体だけが育って心が育っていない子が増えています。だから近年、犯罪も低年齢化して毎日のように新聞やニュースになっているのです。これらを少しでも減らせるようにと脳科学の分野から警鐘を鳴らしているのです。                         次回は「朝ご飯」についてです。1月15日ごろ掲載します