人との関わり

和を以(もっ)て貴(とうと)し

2012.09.28

   木月保育園では昨年、第3者評価を受け、多くの学びがありました。その中で職員間でも、「仕事をしながら子育てをしている保護者の方に、少しでも役に立てることをしよう」という声が上がり、毎年行っている園内の研修において冊子を作ることにしました。
「好きほどものの上手なれ」の言葉にあるように、それぞれが得意なものを選び、5つの分科会に分かれ、職員も楽しみながら、少しでも子育てに役に立てるものを作ろうと励んでいます。少しでも皆さんのニーズに応えられる様にとアンケートを取ったり、休みを返上して研修に行ったりと、一人一人が真剣に取り組んでいます。気が付くとそこにはグループごとのまとまりも生まれ、「和」となり、とても良い雰囲気が園全体に広がっています。皆さんからの「良かったよ!」の声に職員一同、益々やる気を出しています。きっと、楽しそうにしている先生たちを見ている子ども達も喜んでいると思います。今後も楽しく張り切って実施していきます。どのような成果になるかご期待ください。(^^)Vrimg0371 

(おたよりの続き)
   聖徳太子は「和を以て貴し」ということを十七条憲法の第一条に載せています。
「一に曰(い)わく、和を以(も)って貴(とうと)しとなし、忤(さから)うこと無きを宗(むね)とせよ。人みな党あり、また達(さと)れるもの少なし。ここをもって、あるいは君父(くんぷ)に順(したが)わず、また隣里(りんり)に違(たが)う。しかれども、上(かみ)和(やわら)ぎ下(しも)睦(むつ)びて、事を論(あげつら)うに諧(かな)うときは、すなわち事理おのずから通ず。何事か成らざらん。」
   つまり、「一にいう。和をなによりも大切なものとし、いさかいをおこさぬことを根本としなさい。人はグループをつくりたがり、悟りきった人格者は少ない。それだから、君主や父親のいうことにしたがわなかったり、近隣の人たちともうまくいかない。しかし上の者も下の者も協調・親睦(しんぼく)の気持ちをもって論議するなら、おのずからものごとの道理にかない、どんなことも成就(じょうじゅ)するものだ。」と言っています。
この十七条憲法は現在の憲法と違い、内容は役人の心得になっています。最初の第一条と、最期の第十七条の内容は、「和」がなによりも大事だということを重ねて注意しています。「争うことをせず、とことん話し合っていけば物事はうまく運ぶ」ということです。当時の日本が、どれだけ統一性がなかったのかが伺える一文です。
   そして、現代社会においても、ギスギスした人間関係を作るより、みんなのことを考えながら生活していると、不思議と素敵な関係が気づけそうですね。
「みんなと仲良くしましょう」たしか保育園の時に、お砂場で習ったかな~

世界から見た日本の「和」について10月12日ごろに更新します

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