その他

「なんで!どうして?」

2015.02.13

自発性を発達させている2歳児は、活動に注ぎ込む膨大なエネルギーを持っています。それは、当然で、いやいややっているわけではないからで、そこに困難さがあっても、時間がかかっても、そこに子どもは没頭するのです。そのために、子どもたちは、自分に何ができるかを知りたがります。それは、知らないことが活動を妨げていると思うことで、様々な世界についての新しい経験や知識を待ち望むようになります。そこに、探究心、好奇心が生まれ、それは、ちょうどこのころに、推論の力と創造の力も発達してくるからです。この好奇心、探究心が、「なんで、どうして?」という疑問として絶え間なく大人に発せられるのです。
そして、3歳児になるにつれて、行動をコントロールするシステムも芽生え始めます。いわゆる随意筋が発達してくるのです。そのため、子どもたちは十分時間をかけた、ゆったりとした活動ができるようになります。それは、基本的生活習慣においての自立につながっていくのです。
また、このころになる前の2歳児になるころに、子どもたちは自分に似ている子どもたちや、同じ興味を持つ子どもたちを受け入れるようとします。まだ、一緒に同じ本は読みませんが、並んで同時に本を読むことをしようとします。同じことをやることを喜びます。それが、次第に一緒にやるようになってくるのです。いわゆる社会性が育つことによって、3,4,5歳児クラスになると、ひとりで作業するのではなく、何人か集まって活動することが多くなるのです。身近な世界の規則性や関連性と不思議さを探求するという素晴らしい時間を、他と共有することができるのです。それは、個性が発達するために必要なことなのです。

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