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子どもへの関わり方とその結果・・・?

2013.09.15

   一方、親の気持ちがイライラしていたり不安定な時は子どもにも大きく影響するということでもあります。特に、親子の間に欠如した状態が長期間続くと、子どもの情緒に重大な障害が現れると言われています。例えば、楽しいとき、悲しいとき、ギュッと抱きしめてほしいとき等に、大人がまったく共感を示さずないでいると、やがて子どもはそうした感情を表に出さなくなり、感情を抱くことさえ避けるようになります。身近な大人に抱く感情のレパートリーから様々な感情が欠落していくのだろうと考えられています。また、発達の節目の時、何らかの理由で発達の軌道が乱れた時子どもは自分の感情に振り回されるように大荒れすることがあります。しかし、コントロールが不能に陥った時、周囲の身近な大人が情動調律をしてあげることで子どもは落ち着きを取り戻します。子どもと母親との関係はとても深いものがあり、その影響を大きく受けますが、それは母親でないとダメなわけではありませんし、母親だけでは上記のことを考えると欠落することが怖いですね。
   コーネル大学医学部の精神科医であったスターンはこう語っています。「人間関係のモデルは、一生を通じていろいろな人間との付き合い、友達とか、親戚とかの中で修正されていくものです。ある時点でバランスが崩れても、後で修正がききます。人間関係は現在進行形で一生続くプロセスなのです。」
 子ども達が情緒の安定をはかり、次のステップへと進んでいくためには、両親を含めた大勢の大人との関わりがとても重要なのですね。

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