赤ちゃん研究

天才脳を作る方法・・・?!

2011.09.10

  人間の想像力や創造力は、脳の中では前の方にある前頭前野であることはよく知られています。抑制という機能も、前頭前野の働きの一つで、その機能のために他の部分の情報を遮断し、体験、行動、思考の必要なものだけ取り出し、より複雑な思考、計画、行動をとることができるようになります。子どもは、物事に集中しないとか、あちらこちらキョロキョロするとか、すぐ飽きてしまい次々に目移りしていくと言われますが、いろいろな情報がまだ整理する抑制という機能が働いていないということがあります。
   しかし、この抑制は、創造力や学習能力を自由に働かせるためには逆効果です。人類にとっては、突拍子もない発想が必要な部分もあり、発明家や新たな物を生み出す人が今の社会に新たな文明を与えてくれているのも事実です。
   前頭前野は、脳の中でも幼児期を通じて最も変化が著しい部分であり、その意味では活動は盛んです。完成した後も、幼児期で経験した事が色濃く残ります。幼児期の想像力や学習能力、つまり、自由な発想を基とした遊びや経験からは、大人になってから計画的な行動や、行動を知的に調節するために必要な情報が得られるのです。知能指数は、前頭葉の遅さや可塑性((かそせい)と相関があるという証拠もあります。抑制のない開かれた心を長く保つことが、賢くなる条件なのでしょう。」
   「子どもは、今をより善く生きる」ということが一番大切なのでしょう。決して、大人を小さくしたものでもなく、大人より劣っているわけでもなく、子どもという存在自体に意味があるのです。また、幼児期を象徴している「遊び」も、大人から見ると意味のないものに見えますが、「遊びは、目的語を持たない分だけ究極の主体性を持つもの」という認識があります。よく、「子どもは勉強などしないで遊んでいればいい」と言いますが、これは少し違っています。「子どもは、遊ぶことによって勉強している」のです。子どもにとっては、遊ぶことこそ学びであり、人間らしい、計り知れない価値を持つものなのです。
   決められたことをするだけではなく、自分で見つけ、触れ、感じ、考えて行動することこそが、前頭葉の働きを活性化かせ、天才的な脳を作るのです。そういう意味では、子ども集団は、天才の宝庫ですね。未来を担う子ども達に期待したいです。
rimg0006

top